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2019. 1月営業日
2019/01/11
今月は11:00−17:00です。
' With fragrance '  によせて
2018/11/15

‘ With fragrance ’



数年前、付き合いのあるうつわ屋から台湾茶・中国茶の茶器を

作ってみないかと誘われた。

決まりさえ守ってくれたら意匠は自由に作ってよいから、との事だったので、

自分なりに解釈したり、ダメだしされたりしながらも制作は続き、

近年では台湾や中国でも発表の場を得る事ができている。

これは僕に限った事ではなくて、かなりの日本人作家が

大陸でうけている。



日本人作家は本当にアレンジが巧い。

自動車や家電なんかでも同じなんだろうけど。



今春ロンドンパリに行った際に、香りの文化を肌で感じた。

都心には香りを扱う専門店が多くあり、香りは洗練され、

ディスプレイや容器も凝っていた。

そして多様な芳香浴があることに驚いた。

この周辺の道具、作ってみたいし、あいつが作ったらきっと

もっと良い、そう思い立ち、今展のきっかけとなった。



異素材の作家4人が、セラミックポプリを入れるポット、

リードデュフューザー、アロマキャンドル、香りを愉しむ類いの食器や什器を

制作する。



香りを制作する作家も探し、和泉侃さんと出会うことができた。

和泉さんは香りを多角的に取り込み、様々な表現をしている。

今回は作家をイメージした香りをそれぞれ作ってもらった。



皆が初めての試み、どういう風になっているか、

是非ご高覧ください。





座辺身辺 片瀬和宏
















座辺身辺04 ’ With fragrance ’
2018/11/15
’ With fragrance ’

2018.12.1sat - 12.10mon

小西 光裕 金属
笹川 健一 硝子・鉄
白石 陽一 磁器
片瀬 和宏 陶磁

Fragrance production

IZUMI KAN

ルームフレグランス廻りの道具を制作します。
香りは作家をイメージしたオリジナルを和泉侃氏が制作します。



カズヒロ満艦飾 イベント受付開始
2017/11/01
本日11月1日11時から、「カズヒロ満艦飾」の1日限定イベントの受付開始です。

「大自在」
くくり店主・稲冨氏が、この日のために用意した蕎麦料理を、
全てカズヒロの器でいただくことができます。
独特なうつわに、料理がどのように作用するのか、様々な観点からお楽しみください。

日時: 12月1日(金)
①17:00−18:30 ②19:00−20:30
会費:6000円 作家の蕎麦猪口付き
会場:手打ち蕎麦 くくり 愛知県豊田市竹生町4-58
申込先:くくり 0565-77-7037
座辺身辺03 「カズヒロ満艦飾」
2017/10/20
座辺身辺3回目の企画は「カズヒロ満艦飾」です。

「カズヒロ満艦飾」
2017.12.2sat-12.11mon
11:00-19:00

大川 和宏
下 和弘
平良 和宏 石彫
壺田 和宏
片瀬 和宏

イベントもあります。

又候 詳細
2016/11/24
座辺身辺02 又候

腰掛、小棚、そこにうつわや小品を合わせるという企画展です。

腰掛、小棚、壁掛棚

浅井 征治   木工 大工
小西 光裕   金属 金属造形作家
名古路 英介  木工 木工作家
宮崎 栄一   金属 studio scrap

棚へのアプローチ
(小品、うつわ、花器)

大中 和典   陶
安永 正臣   焼物
片瀬 和宏   陶

2016  11/26(土)ー 12/5(月)

「又候」によせて
2016/11/24
又候

「サッカー部のバスケが凄いんだけど。」

17歳の球技大会。

やがてプロや名だたる大学へ進んで行くことになる彼らの戯れは、
一定量の青春をバスケットボールに注いできた自分も、
瞬時に虜にしていた。
ルールも基礎も曖昧、しかし骨太で自由なスケールの大きさが
そこにはある。
彼らは多様な身体の動かし方を、経験と能力で心得ていた。

ものづくりでも同じことをみたい。

経験と感性、そこに初期衝動。

今展では、家具制作を主戦場としない職人や作家に、
自由度の高い家具(腰掛と小棚)に絞り、制作を依頼した。
裏打ちされたビギナーズラックは、きっと面白いことになる。

棚に陳列するのは、技術と表現をいじらしい程、
内に閉じ込めようとする作品たち。
初々しい棚の勢いを受け止め、どちらも主役に
なり得る。

前回から一年以上経過する過程で、
ゆっくりと確かに温めてきた企画。
狭い空間での大所帯、ぜひご高覧いただきたい。




草創 詳細
2015/10/10
座辺身辺、第一回目の企画は異なる素材の四人展です。

一緒の空間に並べてみたい作家に一人づづ会いに行き、
頭をさげてお願いしてきました。

小西 光裕 金属
笹川 健一 硝子
富山 孝一 木工
片瀬 和宏 陶磁

2015 10/10(土)ー 10/19(月)
「草創」によせて
2015/10/10
『草創』

ものづくりを始めた大学生の頃、古道具屋という類の店に足繁く通っていました。

生家の片隅で埃を被り転がっていそうな、
謂わばがらくたの様なものが、都会の狭い店内で、
集中光線を浴びている情景は驚きで、ものの見せ方とは
空間や光の当て方でここまで落差があるという発見をしました。
それに触発され、当時発表の場では、作品の弱さを空間を作りあげて
誤魔化すことにかなりの力を注ぎ、そのことに否定的な指摘も受けましたが、
やりがいや楽しさを感じる作業でした。

近頃ではありがたいことに、仕事を依頼され、うつわ屋や百貨店などで
展示することが主となりました。
空間や什器は、其処の備品を使うことで、
作品制作にのみ集中すればいいのですが、

「自分は本当はどのように作品を見せたいのか?」

ということから逃げてはいけない観念に囚われているのです。

昨年自宅を新築するにあたり、無理に無理を重ね、ごねて、
ひと部屋の空間を設けることができました。
展示室と言ってしまえば、それまでですが、

「ここに入って映る景色はすべて、血の通ったものしかない。」

という理念です。

                 座辺身辺    片瀬和宏